まずは基本!手紙の書き方とマナーLetter-writing basics & manners
手紙の折り方・入れ方
便箋に正しい折り方や入れ方があるのをご存知でしょうか。
挨拶文から宛て名書きまで、手紙にさまざまなマナーがあることは別ページでもご紹介している通り。しかしいくらそれらを正しく守って書いたとしても、最後に封筒へ入れる時にマナー違反をしてしまっては、せっかくの手紙も台無しです。
縦型の和封筒と横型の洋封筒によっても、便箋の折り方や入れ方は違います。もちろん手紙だけでなく書類やビジネスシーンにも応用出来るので、ここで基本マナーを押さえておきましょう。
◆和封筒
便箋の折り方
和封筒に入れる場合、便箋は基本的に三つ折りにします。入らない時は四つ折りでも結構ですが、折り目が少ない方が相手も読みやすくなるので出来れば三つ折りで入る封筒を使いましょう。
三つ折りにするには
まずは、縦書き便箋を「拝啓」などの書き出しが右上にくるよう文面を表にした状態に置きましょう。そして下から上に1/3を折り、次にそれを上から下に折り重ねます。この順番で折ると、重ねあわせたときに書き出し部分が外側にくるはずです。
四つ折りにするには
まずは、縦書き便箋を「拝啓」などの書き出しが右上にくるよう文面を表にした状態に置きましょう。そして下から半分に折り上げて、さらにもう一度下から上に半分に折り上げます。三つ折りと同様、この順番で折ると重ねあわせたときに書き出し部分が外側になっているはず。
便箋の入れ方
便箋を三つ折りにした場合も四つ折りにした場合も、封筒への入れ方は共通です。
封筒の表面(宛て名が書いてある面)を下にして封筒を開き、「拝啓」などの書き出し部分が右上になるように入れます。
のりで封をして、封じ目に「〆」や「封」などの封字を書きます。その際、便利なのでついついテープを使いたくなる方も多いでしょうが、テープで封をするのはマナー違反なので注意しましょう。
◆洋封筒
便箋の折り方
洋封筒に入れる場合は、便箋は四つに折るのが基本ですが縦書きと横書きで折り方が違うので気を付けましょう。いずれも、最初の折り目は文字列に沿っているのがポイントです。
なお、レターセットなどに多く見られますが、二つ折りや三つ折りで入るように作られたサイズの小さな便箋の場合はそれに合わせれば結構です。
縦書きのとき
まずは、縦書き便箋を「拝啓」などの書き出しが右上にくるよう文面を表にした状態に置いて下さい。次に左から右へ半分に折り合わせ、それを下から上に半分に折り上げます。この順番で折ると、重ねあわせたときに書き出し部分が外側にきているはずです。
横書きのとき
まずは、縦書き便箋を「拝啓」などの書き出しが左上になるよう文面を表にした状態に置いて下さい。次に下から上に半分に折り上げ、それを右から左に半分に折り合わせます。縦書き同様、この順番で折ると重ねあわせたときに書き出し部分が外側になっているはずです。
便箋の入れ方
便箋が縦書きの場合も横書きの場合も、封筒への入れ方は共通です。
封筒の表面(宛て名が書いてある面)を下にして封筒を開き、「拝啓」などの書き出し部分が左上になるように入れます。
和封筒と違い、洋封筒には封じ目に「〆」や「封」などの封字は不要です。特に外国人宛の手紙の場合、「〆」は「×」に見えるのでタブーとされているのでご注意を。正式にはシーリングワックスという蝋を溶かしてシーリングスタンプを押しますが、封印シールでも代用可能です。
ただし、洋封筒でも縦書きで使う場合は封字を書いてもOKとされています。
◆A4用紙
A4用紙を三つ折りにする
ビジネスシーンにおいて、ほとんどの書類は基本的にA4サイズとなっています。
そのため、使われる封筒も角型2号(A4用紙が折らずに入る大きさ)または長形3号(A4用紙を三つ折りしてちょうど入る大きさ)がよく使われていますよね。
しかし、長形3号の封筒に入れるためA4サイズの書類やビジネスレターを三つ折りにしようとしたけれど、失敗して折り目を二重にも三重にもつけてしまったことはありませんか?
ここからは、A4用紙を簡単に上手く三つ折りして封入する方法をご紹介しましょう。
ビジネスレターの折り方
A4用紙が2枚以上必要になります。送付する予定の書類が1枚きりの場合は、それとは別にA4用紙を用意して下さい。
そして書類を文面が表にくる状態で縦置きにして、もう1枚を横置きに。縦に置いた用紙の左上と、横に置いた用紙の左上の2枚の角をぴったり合わせます。すると下からだいたい1/3弱がはみ出すので、その部分を下から上に折り上げて下さい。そして横置きにしていた用紙は取り除き、上から下に折り重ねます。和封筒に入れる便箋の三つ折り方法と同じ要領。したがってこの順番で折れば、重ねあわせたときに書類の上端が外側にくるはずです。
また書類が複数枚の場合は、折った後の用紙を次の用紙の上に重ね、幅が同じになるように折ります。
ビジネスレターの入れ方
横入れ封筒の場合はもちろん書類の上端が上になるように封入しますが、向きに関しては特に決まりごとはありません。
縦入れ封筒の場合は和封筒に入れる便箋と同様で、封筒の表面(宛て名が書いてある面)を下にして封筒を開き、文書の上端が右になるように封入します。
そして最後に、これも便箋と同じくテープではなくのりで封をして下さい。封じ目は相手にもよりますが「〆」ではなく「封」と書くのがビジネスレターのマナーです。
また、送付する書類によっては「請求書在中」や「見積書在中」など、相手に何が入っているのかわかるようにする必要がある場合は、それも宛て名のわきに書くか専用スタンプを押しましょう。黒・赤・青など色は何色でも結構です。