スピーチを依頼された時に知っておきたいことThings to know about speeches
スピーチを成功させるコツ
結婚式や二次会パーティー、お悔やみの場などでスピーチを依頼されることはよくあります。何を話すかも悩みますし、せっかく依頼されたのだから成功させたいと思いますよね。
スピーチについては何をもって成功か失敗か、特に基準があるわけではありませんが、他のゲストに気持ち良く聞いて頂ければ成功と言えるのではないでしょうか。でもそこが難しいところでもあります。
ここでは、スピーチを成功させるコツをご紹介します。
あなたが依頼されたのには訳がある
「緊張してつかえてばかり、何を伝えたいのか分からない」「人前で偉そうな態度で話をする」こんなキャラクターの方にはスピーチの依頼は来ないでしょう。
あなたが依頼されたのには訳があります。
「人前で普通に話が出来る」「誰からも好かれる嫌みのない人柄」など、依頼者はあなたの普段の姿を見て依頼をしたのです。ここはひとつプレッシャーだ・・・とネガティブに考えずに、光栄に思って臨みましょう。
原稿を準備する
スピーチをする際、原稿を見ながら話しても全く問題はありません。原稿の内容を全て暗記する自信のある方や、自分の中で話の筋道を立てながら話す自信のある方なら問題ありませんが、慣れていない場合は原稿を準備した方が良いでしょう。
内容を考える際にはメモで構いませんが、式場に持ち込む場合は便せんやレポート用紙などにまとめておくと、見た目も美しく違和感もありません。
ただし、社葬などの場合は作法や形式があるので、必ず主催者に確認しましょう。
起承転結を考慮する
2分前後の中でまとまりのあるスピーチをするためには、起承転結のセオリーは無視出来ません。まずは話したい内容が起承転結のどの部分に相当するのか当てはめてみましょう。
起・・・お祝いやお悔やみの言葉、簡単な自己紹介など
承・・・新郎新婦や故人との関係など
転・・・新郎新婦や故人の人柄、エピソードなど
結・・・はなむけのメッセージ、贈る言葉、締めくくりの挨拶。
成功のコツは「転」の部分
新郎新婦や故人の人柄が偲ばれるエピソードを盛り込む「転」の部分は、いわば肝にあたります。
男性に対する場合、社会的に認められる能力である、真面目・協調性・将来性・男気・リーダーシップが感じられる話を盛り込むと良いでしょう。
女性に対する場合、女性らしい内面が感じられる、気が利く・笑顔が素敵・家庭的・場が和む・優しさなどの話を盛り込むと無難にまとまります。
お祝いの場ではプラスして明るさやユーモアを取り入れるのも良いでしょう。
故人の場合、尊敬していた部分や手本に思っていたことなどを盛り込むと故人の素晴らしさが伝わります。
エピソードは一つ、多くても二つ程度に
エピソードはなるべく一つ、多くても二つに絞りましょう。時間が押してしまうこともありますし、いくつも取り入れると話が散漫に感じられてしまいます。一つか二つであれば、自分が一番言いたい事や伝えたいことが絞られます。
これには気を付けよう
●早口
出だしからゆっくり話すことを心がけましょう。特に屋外や広い会場では良く聞き取れない場合があります。
●「えーと」「あの」・・・
ピーチの途中に間を取る言葉を連発すると歯切れが悪い印象を与えてしまいます。
●目線
ずっと原稿から目を離さなかったり、下を向いてうつむいてばかりいると誠意が伝わりません。時にはゲストの方々の方をきちんと向きましょう。
●手の位置
顔をかいたり、頭を触ったり、ポケットに手を入れたりすると、落ち着きのない印象を与えてしまいます。
●顔
ニヤニヤ笑いながら話したり、逆にブスッとしていると、お祝いやお悔やみの気持ちが伝わりにくいです。
●身体
斜めに構えたり、膝をカクカク、腕をパカパカさせると、ゲストの方々はその動きが気になってしまい、話を集中して聞く事が出来ません。
スピーチ中の身のこなし方は意外に大切です。スピーチが成功するか否かは、内容だけでなく話し手の動きや表情など総合的に判断されるものだ、という事を心得ておきましょう。
必ず声を出してリハーサル
本番前には必ず時間を計ってリハーサルを行いましょう。いざ大勢の人の前に立つと誰でも緊張しますし、頭が真っ白になってしまうこともあります。まずは一人で練習して時間を計りましょう。
次に、身近な人に聞いてもらいながら練習もしましょう。リアルな状況に近づける事で場の臨場感が把握できますし、人に見られて練習する方が絶対に効果があります。その後、気になった点をいくつか挙げてもらい、修正しながら練習を重ねて行くと良いでしょう。