まずは基本!手紙の書き方とマナーLetter-writing basics & manners
文章作成のコツ
文章力とは言いたいことが伝わる文章が作れるということ。
リズミカルに読めて、知的でわかりやすい文章を作りにはコツがあるのです。
こちらでは書き手の伝えたいことがしっかりと伝わる知的な文章を作るためのコツをご紹介します。
綺麗な日本語に見せるための基本のコツ
●漢字とひらがなを使い分ける
文章を書いていると「時」と「とき」や、「物」と「もの」など、漢字で書くべきかひらがなで書くべきか迷う時があるでしょう。意味によって上手に漢字とひらがなを使い分けることが大切です。
●カタカナ語はできるだけ使わない
一般的に聞きなれない専門用語などのカタカナ語を使用した文章を読みにくいと感じたことはありませんか?カタカナ語で文章をごまかさず、わかりやすい日本語に言い換えて書くようにしましょう。
●「ら」抜き表現を使わない
「食べられる」を「食べれる」、「止められる」を「止めれる」などの「ら」抜き表現は、会話中ではとくに問題はありませんが、文章にすると明らかに印象が変わります。不快に感じられる方もいらっしゃるので、礼儀に欠けないよう気をつけます。
●同じ言葉や言い回し、表現を繰り返さない
同じ言葉や同じ言い回しを繰り返すと文章がしつこく感じますし、文章のリズムまで狂ってしまいます。わかりやすい言葉を選ぼうとしてやりがちですが、同じ意味の言葉を重複させることも読み手にはうっとうしく感じるものです。
●「~こと」「~である」を使いすぎない
「~こと」「~である」という言い回しは意識せずに使いすぎていることが多々あります。書いた文章を読み直してみて、頻繁に使っているようであれば、その文章は読み手が読みにくいと感じると考えて間違いないでしょう。
●「~など」を具体例がひとつの時には書かない
「いちごなどのフルーツが好きです」と書いた場合、書き手がいちごを好きなことはわかりますが、他には何のフルーツが好きなのかわかりませんね。これが、「いちごやバナナなどのフルーツが好きです」であれば、いろいろなフルーツが好きであることが読み手に伝わります。
文節と文章の成分の使い方のコツ
●不用意に主語を省かない
外国語と違い、日本語は主語を省いても問題ない場合が多いですが、基本的に文章は主語と述語でワンセットです。不用意に主語を省くと意味が伝わらない文章になってしまいます。主語を省略する場合は主語がわかりやすい述語を使うようにしましょう。
●主語と述語は近づける
前述の通り主語と述語はワンセット。主語の後なら述語はどこに位置していてもかまいませんが、ある主語に対して述語がいつまでも出てこないと読み手はイライラしてしまうでしょう。複雑な文章であればあるほど主語と述語はできるだけ近づけて一区切りをつけるようにします。
●主語に続く助詞を上手に使い分ける
主語の後は多くの場合「が」や「は」といった助詞が続きます。「コーヒーは苦い」と「コーヒーが苦い」であれば、「コーヒーは苦い」の方が違和感はないですよね。上手な文章を書く方は助詞を上手に使い分けるものです。
●文章中に助詞「が」を何度も使わない
「が」を無意識に多用してしまう方はたくさんいらっしゃいます。しかし、一文の中に助詞「が」が2回も3回も出てくると読み手は大変読みづらく感じるのです。読み直してみて「は」や「の」などの他の助詞に置き換えられないか練り直してみましょう。
●修飾語と被修飾語を離さない
修飾語は被修飾語のすぐ前に持ってくるのが基本ですね。修飾語と被修飾語が離れてしまうと読み手に間違った解釈を与えてしまう場合があります。「できるだけ綺麗な文字を書こうと思ったらたくさん練習するといい」と「綺麗な文字を書こうと思ったらできるだけたくさん練習するといい」では、「できるだけ」の位置が変わるだけで意味合いが変わってくることがわかりますか?
●接続詞を乱用しない
「そして」「~が」といった接続詞は文章の流れをはっきりさせるために使用します。ところが接続詞の多すぎる文章では流れを滞らせてしまいます。また、逆説の文章を繋げる時に使う「しかし」は上手に使えばインパクトを与えることができますが、必要な時だけに使わなければ読み手を戸惑わせるだけになってしまうでしょう。